JOGMEC(本部:東京都港區、理事長:細野 哲弘)は9月20日(木)と21日(金)の両日にわたり、巖手県盛岡市および舊松尾鉱山新中和処理施設において平成30年度鉱害環境情報交換會(JOGMEC金屬資源セミナーとの共催)を開催しました。
JOGMECは、鉱害防止事業の実施者等を対象に鉱害防止対策に関する技術支援や情報提供等の業務を行っており、その一環として「鉱害環境情報交換會」を開催しています。同交換會では、鉱害防止技術情報に関する講演會と鉱害防止関係施設等の見學會を実施しており、関係者間で知見と情報を共有する場として大いに活用されています。
今回の情報交換會では、「発生源対策に係る新たな取り組み」と題して、JOGMECが自然力活用型坑廃水処理の実証化を目指し硫酸還元菌の働きを利用するJOGMECプロセスの技術開発の進展狀況、及び休廃止鉱山における地表水?地下水の流れをシミュレーションにより解明し、坑廃水処理場の処理水の減水化などの対策検討を行う地下水制御技術の調査研究の內容を紹介するため、その対象鉱山(舊松尾鉱山)に近接する盛岡での開催となりました。
全國より101名(國?地方自治體21名、企業?団體?大學80名)の參加があり、盛大な會合となりました。
9月20日の講演では、主催者を代表し弊構 金屬石炭事業支援本部長 池田の挨拶ののち、以下の講演を行いました。
- グリーン?レメディエーションを活用した休廃止鉱山鉱害防止対策に係る國の取組み
経済産業省 産業保安グループ 鉱山?火薬類監理官付 金屬鉱業等鉱害対策官 長尾 憲治
- JOGMEC 金屬環境事業部 平成29年度事業報告
JOGMEC 金屬環境事業部 企畫課 課長代理 縄田 透
- 自然力活用型坑廃水処理に関する研究開発進捗狀況について
JOGMEC 金屬環境事業部 調査技術課 課長代理 濱井 昂彌
- 松尾中和処理場の概要説明
JOGMEC 松尾管理事務所 所長 佐藤 直樹
- 舊松尾鉱山西側の巨大地すべりと地すべり地下水対策
巖手大學 工學部 社會環境工學科地盤工學研究室 準教授 大河原 正文
- 地下水制御?管理対策について
株式會社 地圏環境テクノロジー 取締役?ソリューション事業部長 田原 康博
翌21日には、舊松尾鉱山の坑內水の涵養源と推定される大長根の地滑り地帯をアスピーテラインより遠望し、その後JOGMECが鉱害防止事業の一環で行っている舊松尾鉱山新中和処理施設の現場を見學したほか、巖手地熱株式會社の地熱発電所の建設工事現場を見學しました。
參加者からは「鉱山関連知識のない自分でも理解できる內容であったため大変有意義であった」、「松尾鉱山の歴史や現狀、問題點のわかるとても良い機會であった」、「新しい技術を知ることができて十分に勉強となった」などの反響がありました。
JOGMECはこれからも鉱害防止事業を実施する方々のニーズを把握しながら、持てる機能を最大限に発揮して鉱害防止実施者を支援してまいります。
この記事に関するお問い合わせ先
金屬環境事業部 企畫課平井、縄田
電話 03-6758-8032
総務部 広報課高橋
電話 03-6758-8106